取り組み事例

デジタル化の推進 デジタルフォワーディングサービス「Forward ONE」の開発

“アナログで非効率な国際物流業務”の生産性向上に貢献します。

「Forward ONE」は、お客様と当社の間で行われる国際物流費の算出、出荷スケジュールの確認、発注、案件管理(書類授受・本船動静の予実管理・納期管理)をオンラインサイト上で一貫して行うことで、関係者間の業務効率化を実現するサービスです。旅行予約サイトが普及していったように、フォワーディングサービスをオンライン化することで、お客様に利便性の高いサービスを提供します。

課題

見積り回答に時間がかかる
国際物流業界は、商品や仕向国が多岐にわたり様々なプレーヤーが存在することから、DX化が進みにくい領域です。見積書の作成一つとっても、海外への問い合わせや、社内に点在する様々な情報を参照しなければならず、お客様をお待たせしてしまうことが多々ありました。
輸出入案件の進捗確認に手間を要する
コロナ禍によるサプライチェーンの混乱により、物流業務の効率化を求めるご相談を沢山のお客様からいただいております。中でも「案件進捗の可視化」が最も大きな課題となっています。

課題解決ポイント

お客様の見積り待ち時間を削減
社内に点在するデータを活用し、オンラインサイトでお客様に最新の物流費とスケジュールを同時にご確認いただけるようにしました。これにより、お客様の見積り取得にかかる時間を大幅に削減することが可能になりました。
輸出入案件の進捗可視化
お客様にご依頼いただいた輸出入案件の進捗状況をオンラインサイトでタイムリーに確認できるようになりました。従来はメールや電話で行っていた本船動静の確認や書類の受け渡しといった輸出入業務を、オンライン上でも可能にすることで情報の一元管理を実現しました。

プロジェクトリーダーから

Forward ONEはオンラインサービスの特性を活かし、新機能の開発やパートナー企業との共創にも注力しています。今後はCO₂排出量の可視化やファイナンス機能、見積り機能の拡充などを予定し、お客様にとって利便性の高いサービスを提供して参ります。

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物流ニーズの多様化 物流容器ソリューション「ハコラボ」事業の推進

紛失や滞留が多い物流容器の効率的な運用に貢献します。

「ハコラボ」は、「物流容器」に様々な「テクノロジー」をかけ合わせた、物流容器ソリューションです。お客様専用の物流容器開発、システムによる容器の個体管理、導入支援から返送静脈物流の運用まで一貫してサポートいたします。お客様の課題にオーダーメイドで対応し、ワンストップで支援を行うことでサプライチェーン最適化に貢献します。

課題

最適な物流容器の選定が難しい
国際間で運ばれる荷物は多岐にわたり、様々な形状や特徴があります。また、輸送方法や輸送環境も考慮に入れて検討する必要があります。こうした要因から、効率的で使いやすい物流容器を選定することは容易ではありません。
物流容器の管理が面倒
物流容器の紛失や滞留を防ぐためには、個体管理を正確に行う仕組みが必要です。目視による容器の数量確認や、スプレッドシートを用いた報告・管理は、お客様に多大な負担がかかっていました。

課題解決ポイント

商品特性に合わせた物流容器を提案
物流容器には、スチール、アルミ、樹脂、強化ダンボールなど、さまざまな素材が使われています。当社では各素材の容器メーカーと協力して、容器の設計・開発を行っています。国際物流企業としての知見と容器メーカーの技術力を融合し、商品の特性に合わせた物流容器を提供します。
物流容器の管理をアウトソース
RFIDや画像認識の技術を取り入れた物流容器管理システムを、自社で設計・開発しています。また、現場や荷物の特性に合わせたシステムの導入を提案し、運用・メンテナンスまで支援することで、物流現場と管理者の負担を軽減します。

プロジェクトリーダーから

「十分にあるはずの容器が、なぜかいつも足りない」「容器管理に時間をとられて、本来の仕事に集中できない」といったお悩みは、私たちが開発した物流容器ソリューション「ハコラボ」で解決できます。サプライチェーンの最適化やコスト削減、お客様の負担軽減のみならず、物流容器のリユース・リターナブルを推進することで、サステナブルな物流を実現します。

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物流業務の電子化

既存業務に電子化の仕組みを導入し、物流業務の効率化を実現します。

国交省が推進する港湾物流手続きを電子化する取り組み=「Cyber Port」への参画や、RPA(ソフトウェアロボット技術)を活用したワークフローなど、DXの手法を用いて物流業務の効率化を図り、当社およびお客様の業務コストを削減します。
当社の取り組みとしては、各事業部門へのヒアリングを通じて煩雑なタスクを特定し、社内DXによる業務プロセスの自動化を推進。結果として作業時間の大幅な削減など、業務改善を実現しました。新たに捻出できた時間を、顧客接点の拡大・強化など、より付加価値の高い業務に振り向けたことで、お客様の満足度向上や収益面での成果が現れ始めています。

課題

顧客対応のための時間が取りにくい
物流業務全般において、様々な書類作成業務に時間を費やし、本質的な業務である顧客対応のための時間を捻出することが難しくなっていました。
目視と手作業による入力業務
膨大な量の紙媒体を基幹システムへ入力する業務を、限られたマンパワーで対応。しかし、目視と手作業による業務はヒューマンエラーが起こりやすく、人員不足という根本的な課題も未解決のままでした。

課題解決ポイント

ワークフローのDX推進
システムを活用したワークフローを導入し、紙による業務書類と印章による承認手続きを廃止。社内外および部門間の情報共有と、意思決定の迅速化を実現します。
伝票処理を電子化
受領した請求書を電子化し、社内経理システムにシームレスに統合、ワンクリックで該当書類の呼び出しを可能にしました。またOCR技術やグループ企業間の請求データを利用するなど、データ活用にフォーカスした伝票処理を推し進めています。これにより大幅に作業時間が削減でき、ペーパーレス化も一気に進展しました。今後はRPAを活用した自動起票の仕組みも導入し、業務工数全体の70%を自動化することを目指しています。

プロジェクトリーダーから

労働人口の減少が進む中、私たちが直面していた業務効率化の悩みは、社内に物流部門を有する多くの企業様にとっての課題になっています。デジタル技術を活用した効率化をお客様に提言しながら、自社での経験を基に、業務の生産性を高めるソリューションを提供していきます。そして私たち自身も、物流業務の電子化によって創出した時間を、当社本来の持ち味である「親身な顧客対応」に集中できる環境整備に努めます。

新領域事業の創出

物流の進化につながる新領域の事業をゼロベースで作り出し、収益の拡大に結びつけます。

当社がこれまで展開してきた物流事業の枠組みにとらわれない、新たな物流周辺領域でのサービス創出を目的に、人材育成、社内風土の醸成、新技術の調査研究、新しいビジネスモデルの構築など、事業化への取り組みを加速しています。

3つの取り組み

若手から経営層まで、全社員、全グループ会社で知恵を出し合い、当社グループならではの新領域事業を創出します。

3つの取り組みの図

■社内にない「ピース」を埋める物流事業開発:国内輸送網、内陸型DC倉庫、商流・決済機能など、現在の当社にはない機能や技術を有するパートナーと協業し、新たな物流ニーズをとらえる事業開発を行います。

■社会構造の変化に対応する物流事業開発:デジタル化、EV化、労働人口の減少など社会構造の変化により、従来にはない変化が急速に起こっています。そのような変化をいち早くとらえ、社会課題を解決する物流ソリューションを開発し、当社の未来の優位性を生み出す事業を創出します。

■新たな視点で物流をとらえた新領域事業開発:不確実性が高く、事業環境の変化が速い時代において、柔軟な発想で新たな事業提案を生み出し続ける必要があります。
事業アイデアの発想法を学ぶ「イノベーションプログラム」や「ビジネスコンテスト」の実施を通じて、社員全員が新しい挑戦を可能にする仕組みづくりを行います。

プロジェクトリーダーから

新領域事業の創出を目的とした取り組みは、経営陣のビジョンと持続的な支援のもと、中長期的な視点に立って粘り強く取り組むことが不可欠です。事業環境の急激な変化に対して常にアンテナを立て、失敗を恐れずに挑戦し続けることが、当社の新領域事業を作り出していくことにつながると考えています。

お客様のニーズに合った最適な輸送ルートや輸送方法、保管、引越のご提案をいたします。
まずはお気軽にお問い合わせください。担当営業より詳しくご説明させていただきます。