瀬戸 俊二

通関部 関東通関事業所
瀬戸 俊二

現業・通関-Forwarding agent-

責任ある仕事だからこそ、知識をアップデートし続ける。

2013年入社

趣味・特技

車・旅行・子供と遊ぶこと

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現在担当しているお仕事の内容を教えてください

輸入通関業務を担当しております。外国から日本に到着した貨物を国内に引き取る際は、税関に対して輸入(納税)申告を行い、必要な検査を受けた後、関税等を納付し、輸入許可を受ける必要があります。この一連の手続を輸入通関手続と呼び、通関業者としてお客様から依頼を受け代行で手続きを行っています。一般的に輸入通関の際は納付すべき関税額等の算出を輸入者(代理人)が自ら行う必要があり、また関税関係法令及び他の法令による輸入規制等もありますので、貨物に対する深い知識と正確な法令理解が要求されます。その一方で、お客様の納期(タイムリミット)もありますので、迅速な手続きを行う必要があります。日常の業務においてはデスクワークがメインですが、急な税関検査の際は自ら立ち会ったり、複雑な案件についてはお客様・営業担当者に同行し、税関に相談に行ったり、外出する機会も多々あります。

interview 02

今までで一番印象に残っている仕事はなんですか?

とあるお客様から、工場設備一式の輸入通関依頼をいただいた時の出来事です。税関検査を行ったところ、申告外の物品が見つかりました。要因は様々ありますが、その案件は現地側の通関に対する知識不足に起因していました。正しい申告を行う為に、お客様・営業担当者と共に内容点検を実施したのですが、申告当初は100種類程度だった貨物が、実際に数えていくと倍近い数になってしまいました。それらすべてについて検数・検量し、写真を撮り、材質や用途等の詳細をまとめ、税関に報告・再度申告し、最終的には無事に輸入許可を受けることができました。真夏の炎天下で丸3日間作業したので、体力的にもかなりハードでしたが、お客様から感謝の言葉をいただき達成感はひとしおでした。通関業務は、単に申告書を作成して申告すれば良いわけではなく、イレギュラーな事態が起きた際、全体を見渡し最適な着地点を把握し、オペレートする力が必要だと感じました。

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仕事をする上で気をつけていることを教えてください

まず、仕事の優先順位を適切につけることを大切にしています。1日の限られた時間の中で、複数の案件を処理しなくてはならず、中には15分程度で済む単純な業務もあれば、数時間・数日を要する複雑な業務もあります。加えて、各々の業務には期日がありますので、自身の処理能力と照らし合わせて逆算し、適切に管理していかないと破綻してしまいます。

次に、これは組織人として当たり前のことですが、周囲とコミュニケーションを取ることを大切にしています。通関部では、各個人に案件が割り振られていくスタイルなので、どうしても個人商店化してしまう傾向があります。業務を進めていく中で困難に直面することは多々ありますが、まずは自分の頭で考え、調べることが非常に大切だと思います。ただ、ひとりで抱え込んでしまうと視野が狭くなりやすい為、周囲とコミュニケーションを取り、情報共有をすることで突破口を見出すことも大切にしています。

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物流のここが面白い!

物流の仕事ではサービス自体を提供しており、目に見える形の製品や商材は持っておりません。しかし、我々が日常生活をおくる中で使用・消費しているものの多くが輸入品だったり、輸入品を原料にしていたりします。買い物をしている時に、自分が輸入通関に携わった商品を見つけると親近感が湧いてきますし、少し嬉しい気持ちになります。「物流」と聞くと華やかなイメージは無いかもしれませんが、欠かすことのできない縁の下の力持ちのような存在だと思います。

また、これは職業病なのかもしれませんが、買い物していたり街中を歩いていたりすると、色々なモノについて材質や原材料は何だろう?原産国はどこだろう?関税率はどれくらいだろう?とふと考えてしまいます。周りからは変わっていると思われますが、これはこれで面白いのかもしれません。

interview 05

日新の好きなところ

ありきたりですが、ずばり「人」だと思います。就職活動をしている時から「アットホームで雰囲気が良い会社だな」と感じていましたが、それは入社してから今に至るまで変わりません。社会人の大半は、1日の多くの時間を職場で過ごすことになります。その職場の雰囲気が自分に合っているかどうかは、長く働く上で大切なことではないでしょうか。組織や会社は「人」の集合体であり、仕事は自分ひとりで完結するものではありません。所属する社員ひとりひとりの人柄が、「日新」という会社の雰囲気を醸成しているのかもしれません。

また、幸運にも素晴らしい同期に恵まれ、同期のつながりが強い点も魅力的に感じています。各職場で活躍している同期の話を聞くと、自分も頑張らなくてはと思いますし、他部店に所属する同期に知恵を借り、助けてもらう場面もしばしばあります。これは余談ですが、私は社内婚(しかも同期婚)でして、結婚式の二次会は同期会さながら、大いに盛り上げてもらいました。

interview 06

今後の目標・将来の夢を教えてください

通関の仕事は、関税関係法令や他の法令に関する正確な理解と深い知識が求められます。しかし、法令というのは時代と共に変化していくものです。同様に、日本を取り巻くEPA/FTAは今後より一層拡大していき、それに伴う通関業務処理も多様化・複雑化していくことが予想されます。このような状況の中で、常にアンテナを巡らせ勉強し、適正かつ迅速な通関手続きを行えるプロフェッショナルな人材になりたいと思います。また、通関業務においてはちょっとしたミスが大きな事故につながりかねないので、常に謙虚な気持ちで、通関士として向上心と責任感を持って日々の業務に臨んでいきたいです。

これは将来の夢と言えるのかわかりませんが、自分の子供が大きくなり、社会に出た時に「お父さんの仕事は立派だね」「お父さんは仕事頑張っているんだね」と言ってもらえたら、それはとても嬉しいことです。

interview 07

就活生へのメッセージをお願いします!

私は就職活動を始めた当初、正直なところ物流業界に全く興味がありませんでした。だからと言って、後ろ向きの気持ちで日新に入社したわけでもなければ、日々の仕事がつまらないと感じることもありません。就職活動中の皆様にとって、それぞれ第一志望の会社・業界があるかと思います。皆が皆、第一志望に進めればとても喜ばしいですが、現実はそうではありません。視野を広く持ち、様々な業界・会社を見て回ってください。それまで気に留めていなかった業界が意外と面白く感じられたり、実は自分にマッチしていたりするものです。その際は是非、そこで働いている社員を見て、実際に話を聞き、会社の雰囲気を感じ取ってください。そして、自分が進む道を決める時は、納得をしてから進んでください。自分が納得して進んだ道であれば、困難や理不尽が立ち塞がったとしても乗り越えることができると思います。皆様にとって実りある就職活動になるよう願っております。

現業・通関の社員インタビュー一覧

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